肺CT検診

肺CT検診予約制

日本人の死因でもっとも多いがんの中で年間の死亡数が多いのが肺がんです。
肺がんは進行するまで症状が現れにくいため、早期発見のため喫煙されている方は受診がおすすめです。
胸部エックス線(レントゲン)写真では早期の小さな肺がんを見つけることが困難な場合がありますが、肺CT検診は解像度が高いため小さな病変やコントラストの低い病変も検出することが可能です。
検査結果(画像診断報告書と肺CT画像)は後日、郵送にて発送いたします。

低線量「肺CT検診」の目的

低線量肺CT検診の目的は、肺癌を早期に発見することです。すなわち、転移を起こす前の完治可能な時期に肺癌を見つけ、適切な治療を行うことになります。

「肺CT検診」の特徴

重なりがない

胸部エックス線(レントゲン)写真では、肺の約3分の1は近接する臓器(心臓や血管、横隔膜など)と重なりますので、小さな肺癌を見つけることが困難な場合があります。
しかし、CTは断面像ですから重なりがありません。

解像度が高い

CTは分解能に優れるため、胸部エックス線写真に比べ、より小さな病変やコントラストの低い病変も検出することが可能です。

肺CT検診で早期の肺癌が見つかった患者さんの検査画像
肺CT検診で早期の肺癌が見つかった患者さんの検査画像。
CT画像(上)の矢印で示した肺癌は、胸部エックス線写真(下)では検出が困難。

低線量肺CT検診の成績

低線量肺CT検診では、従来の胸部エックス線写真による検診と比較して、より小さく、より早い時期の肺癌を発見できることが国内外の研究で報告されています。
CT検診による肺癌発見率は、胸部エックス線検診に比べて10倍程度高く、発見された肺癌は早期の比率が高く、その治療成績も良好であることが知られています。さらに、米国の国立癌研究所(NCI)は、CT検診により検診受診集団の肺癌死亡率が減少するか否かを調べる大規模な臨床試験を、55歳から74歳の重喫煙者を対象に行いました。その結果、胸部単純エックス線検診群に比べ低線量肺CT検診群の肺癌死亡率が約20%減少し、総死亡(肺癌以外の原因も含めた死亡)も6.7%減少したことが報告されています。

こんな方におすすめ

  • 40歳以上の方
  • 喫煙されている方(過去に喫煙されていた方)
  • 受動喫煙の機会がよくある方(喫煙者の近くにいる状態)
  • 仕事でアスベストを扱ったことのある方。

お申込みについて

1. 電話で予約
検査日のご予約と問診させていただき「予約票」を郵送いたします。

2. 検査日当日
CT室の受付窓口に「受付票」と「予約票」「問診票」を提出してください。
ご予約の30分前までに総合受付で受付をし、「受付票」をお受取ください。

3. CT検査開始
検査台に仰向けになり、声がけに合わせて約10秒間くらい息を止めている間に撮影します。
(手を上げた状態で撮影開始)撮影の様子

CT検査

撮影時間は約5分 検査終了となります

CT室より「受付票」を受取り、計算窓口へお出しください。計算が終了しだいお声をおかけします。
会計について、料金8,140円を会計窓口または自動精算機でお支払いいただきます。
終了となります。

4. 検査結果
郵送にて、後日発送します。
(画像診断報告書 / CT画像)

料金

8,140円(税込)

検査を受けられない方

  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方
  • 肺の病気を治療中の方

予約・お問い合わせ先

月~金(休診日除く)9:00~17:00
地域医療連携室「検査・診療受付」 022-380-2317